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妻がうつ病を患い、別居期間が3年3ヶ月に及んでいる夫婦につき、婚姻関係はいまだ破綻していないとして、夫から妻に対する離婚請求を棄却した事例(離婚請求控訴事件)(名古屋高判 平20.4.8)

2017.10.02更新

確かに、夫婦間の交流は約3年間の間、ほとんどない状態であり、その婚姻関係は破綻に瀕しているが、妻は現在も婚姻関係を修復したいという真摯かつそれなりの理由のある気持ちを有している。また、夫婦は別居開始前3年余りの期間は同居しており、その同居期間中、夫は妻に対して大きな不満を頂くことなく円満に婚姻生活を営んでいた。

したがって、今後、妻のうつ病が治癒し、あるいは、妻の病状について夫の理解が深まれば、婚姻生活の改善も期待できる。

以上の諸事情を考慮すれば、夫婦間の婚姻関係は、現時点ではいまだ破綻しているとまではいえない。

よって、夫婦間には、婚姻を継続し難い重大な事由(民法770条1項5号)はないから、夫からの離婚請求は認められない。